961.8℃

日記

メットガラと基礎縫い

メットガラ2019の今年のテーマは「キャンプ」で、これは私たちが普段使っている野宿的な行動のキャンプではなく、皮肉、ユーモア、のような意味のいわゆるゲイ用語だそうだ。ドラァグクイーンというのも皮肉めいた意味を持つ単語で、つまり「オネエですが何か?」という意味らしい。ファッションとは自己表現の初手にして究極であると思うので、2019年のテーマとして(アメリカの話だけど)多様性のある単語が取り入れられたのは嬉しい。服とは単に美しいことも重要だけど、それ以上に、その服を着ている人の自己を表現する最大のアイテムだと思うので。

などと壮大に偉そうに述べているけど今日基礎縫いの課題を半分くらいやり直しているのでなんだか悲哀な気持ちだ。メットガラ2019のようなド派手でゴージャスなファッションでも、最低限「人が着て歩ける」というルールは絶対遵守されている。すごいなあ。どんなに意表をつくデザインでも、着て歩けなければ意味がない。パリコレやメットガラでファッションショーとは奇抜さの象徴のように思われているかもしれないけど、あれらだって絶対人が着て歩ける服なのだなあ。すげえ。いま苦しんでいる基礎縫いも、パリコレに通ずる道なのである。まあパリコレ出ないけど

基礎の反復でいちいち苦しんでいてはキリがないので、極めて事務的に、淡々とこなしていきたい。いまは訓練の時期だよ。最初からスパスパ上手くいくはずはないのだ。むしろ全部終わらせて先生に見せただけ偉い優等生……たまには自分より出来てない人を見て安心することも大事だ。

明日もがんばろうねえ。

今日はここまで